われわれは森を焼き払いました。

結局今日も追悼の意を込めて、テキスト庵フェアウェル記事を読み漁ってしまった。

小人閑居「テキスト庵が閉鎖されました。」

カリノ トウコ「テキスト庵が消えた」

名も知らぬ草に「テキスト庵が消えた」

You are in rock*いしのなかにいる*「アンアンアン、とっても大好きテキスト庵」

うさたろう日記 はてな版「テキスト庵の「解散」。」


自分は未知さんやketketさんのようにある一定の知名度を得る努力をしてこなかったし、kous37さんやfujiponさんのようにテキスト庵に深くコミットしてきたわけでもなかった。このまとめブログをつくる上で読み続けたテキスト庵へのフェアウェル記事を読めば読むほどその思いを強くした。そうしておけばよかった、という後悔はない。ただそうしてこなかったという事実があるだけだ。

テキスト庵開設当初、日記才人からの流れでウェブ日記を登録した。しかし一年ルール(?)によって登録削除となり、いつか再登録しようと思いつつもテキスト庵の「日記読み」を楽しむだけの利用になっていた。それからmixi時代到来からのmixi隠れで次第にテキスト庵を訪れる回数は減り、さらに日記才人閉鎖、ツイッター登場でますます足が遠のいていく。しかし、テキスト庵へのリンクをブックマークから削除するようなことはなくブラウザを何度乗り換えてもワンクリックで飛べる場所には置き続けていた。

そんな折、Aさんのツイッターアカウントが消えた。不信に思いテキスト庵を開いてみると、チャリティプロジェクトへの告発文とAさんの謝罪文が次々掲載されていた。そして7月、Yさんのブログでテキスト庵の主催者への絶縁宣言が出され、”「にーんーげーんごーじゅーねーんー」と歌いながら舞いを舞ったりした人”(kous37さんのブログより引用)が登場、あれよあれよという間に急転直下の閉鎖となった。

「にーんーげーんごーじゅーねーんー」と歌いながら舞いを舞ったりした人に関してはkous37さんのブログに譲りたい。いささか持ち上げすぎだと思うが・・・。

Feel in my bones「信濃の国のブリューゲル/大相撲が帰ってきた/性交渉の描写/テキスト庵で起こったことについてまた考えてしまった」

このブログを読み、敦盛の正義=アメリカの正義、という数式がふと浮かんできた。もしくは、テロリストの正義。正義の名の下に行われた911テロ、そしてイラク戦争とは一体なんだったのか?そんなむなしさまで覚えるような出来事の数々にわたしたちはただうんざりすることしかできないのかもしれない。

せっかくなのでダークナイトからも引用したい。

アルフレッド:わたくしはビルマにいたことがあります。遠い昔、私と友人たちはビルマ政府のために働いておりました。政府は部族リーダーたちに宝石を賄賂として与え、彼らの忠誠心を得ようとしていました。しかし彼らのキャラバンは、ラングーンの北の森で、しばしば山賊に襲われました。これを何とかしてくれと言われた我々は、盗まれた宝石の手がかりを追い始めました。しかし半年経っても、その山賊と取引した者を誰一人見つけることができませんでした。

ウェイン:きみたちに何か見落としがあったのかい?

アルフレッド:ある日私は、蜜柑ほどもある巨大なルビーで遊んでいる子供を見つけました。
(肩をすくめる)
山賊は宝石を捨て去っていたのです。

ウェイン:じゃあどうして彼は宝石を盗んだんだ?

アルフレッド:山賊はそれがとても面白いと思ったからですよ。ある種の人間たちは、例えばお金のような、論理的なものを求めないからです。例えば、彼らには買収も、脅迫も、説得も交渉も通じません。

世界が燃え落ちるのを見たいだけ、という連中もいるのですよ。

別のシーン。

ウェイン:あの山賊、ビルマの森の、捕まえたのかい?

(うなずくアルフレッド)

ウェイン:どうやって?

アルフレッド:われわれは森を焼き払いました。

主催者の友人であるYさんが終了宣言を出したので、全文引用させていただく。

soulbounce blog「さよならテキスト庵:もろもろ終了」

今回の問題だが、昨日の時点で最後のツメの部分もだいたいの話がついたので、ここでオレの役割は終了。
後は管理人(もう「元」をつけるべきか)夫婦がやるべきことをやるだけだ。

振り返って思うに、今回の件については、窓口が一定しなかったこと、そしてなにより軌道修正できるポイントが何箇所もあったが、そのポイントごとでズレたことをやってしまった、あるいはなにもしなかったというのが積み重なったのが致命的だった。

テキスト庵閉鎖のいきさつだが、やっとこつかまったなくきとSkypeで今回の件の基本的な部分を話し終えた時点で、オレとなくきの共通の友人のサイトが晒されていることに気づき、シャレにならん状況と判断したので、その場で話し合って閉鎖決定。

たしかに管理人夫婦は今回やっちゃいかんことをやってしまったが、だからって無関係な人間が管理人におんなじようなことしていいわけねえだろアホンダラ。
そういう事をした時点で、やったヤツは同じレベルに堕ちてるんだよ。
しかも今回晒したのはこの件とまったく関係ない人間のサイトだぞ。
その持ち主に迷惑がかかることに考えがおよばんのか。

「誰がテキスト庵を殺したのか」というまとめサイトがあるらしいが、前述の通りの経緯なので、”みんなが好きなテキスト庵を殺した”のは9割がたオレだ。
オレテキスト庵のすずめちゃんたちから相当恨まれてるんだろうな。
まあしゃあねえか。

で、まとめサイトとか作ってるおまえらももう解散して日常に戻りなさい。
あそびの時間はおわりだ。

次回からは通常営業の予定。

自爆テロからの閉鎖。あえてYさんは悪者になったのだろう。そうとしか思えない。とにかく終了宣言。

結局、人は自分に危険が及ばない限り、永久に「自分は大丈夫」と思い込む生き物であることを改めて思い知らされたような気がしないでもない。

最後に、和解への道が開けた以上、当事者同士の話し合いがまとまることをただ祈念するのみである。


※理由もなくイニシャルで書いてますが、単なる気分です。「東京キャパシタ」さんに影響を受けているのかもしれません。


私信のようなもの
「ツイッター読みました。何か色々とお気を煩わせてしまってすみませんでした。「生○○な非○○○」という日記をパソコンに保存していたことを思い出し、検索かけたらまだありました。当時好きで読んでいた日記をサルベージできたらなあ、とふと思ったり。」